[07月14日(土曜)] 金沢蓄音器館の開館
旧朝日生命のビルを改築して、今日、金沢蓄音器館が開館しました
装いも新たに、見違えるような外観と、それを迎える美しいお嬢さん達
でも、それ以上に価値あるのは
金沢蓄音器館とあるように、ここは形ではなく、「音」と触れ合うところなのです
合理的な数値だけで表されない
人の聴覚を超える音域までもカバーするアナログの音の館なのです
一見、不必要な、非合理的なことに聞こえるかもしれませんが
日本画が、西洋画のようにキャンパス全体を塗るのと違って
何も描かない空白を作ることによって、より以上のものを私たちに語りかけて来るように
何も聞こえない領域の音を表現することで、形に表せないものを、私たちのこころに聞こえさせて来るのがアナログ音楽なのかもしれません
山出市長さんの話も、その辺がポイントのように聞こえました
尾張町の街創りも、目に見えないところにまで配慮する気配りが
単なる安売り商品を売る店と一線を画してこさせているのでしょう
「商い文化」を標榜とする私たちにとって、今日は泉鏡花記念館と並んで
素晴らしい金沢市の文化施設が増えたことに大きな喜びを持つ日でした