[02月22日(金曜)] 尾張町総会
二日会での理事の気持ちの統一をもって商店街振興組合の総会が、山田会長議事のもと光画社を会場に参加者約13名・委任状37通の下で行われました。
今年の概要は
世の中の流れには、犯してはならないある一定のリズムがあるのでしょうか。急激なIT企業の台頭と没落という社会絵巻も収まらないうちに、今度は著名企業の虚栄の仮面が剥がれ落ちて消費者を騙す商品が暴かれ、年末世相に「偽」という言葉が出てくる始末。
これはもう、景気がどうのというよりも以前の事柄が問われている状態になってしまったといえましょう。いわば、物事の基本が改めて見直される時期になっていたのだと思います。経済とは、本来”経世済民”の言葉から来ているように、世のため人のためにあるべきなのに、自分さえ良ければそれでよいという姿勢にすり替わっていたのが大きな社会不信に発展したのでしょう。
今、尾張町商店街振興組合という法人組織の私たちも、この機会に改めて自らを問い直す時期だと思います。”商い”という言葉も、語源は中国・殷王朝が周に滅ぼされた時、その王朝の首都「商」の人たちが、逆に世のため人のために何かしようとして、あちらに余っている物をこちらの足らない所へ持って行くお世話をしている姿を見て、世間の人があれは殷・商の人たちが世のためにやっていることだと言って褒め、商の人の行為→商人という言葉が生まれたと聞いております。
私たちもこの故事に習い、原点は『人様のため』ということを忘れずに商売を続けたいものです。「偽」よりも『真』を、とのこころ粋が大事なはずと信じて。
それにしても現実の経済動向は厳しい様相でした。国内での偽装だけでなく、経済状況を他人事のように見ている政治家や、アメリカから世界に波及して来たサブプライムローン問題と、景気の流れは鈍化する一方なのはご存じの通りです。
こうした中で勝ち組と負け組が峻別され、力及ばなかった負け組が経済の舞台から退場する一方、自らの個性を持つ「生き残り組」が存続しました。全国の商業が曲がり角を迎える中、尾張町も自らの個性である「らしさ」を試行錯誤する中で、新たに”ごきみっつあん事業”や”目安箱設置”など、出来ることをやって参りました。
これも尾張町を愛する皆様方の温かいご理解とご支援があってこそと厚く感謝申し上げ、今年一年の活動実績についてご報告させていただきます。
この後に
第1号議案 平成19年度事業報告及び決算報告の承認と監査代表の監査報告
第2号議案 平成20年度事業計画案及び予算案の承認
第3号議案 定款変更
第4号議案 小冊子出版事業
第5号議案 若手会の報告
第6号議案 その他
と議事を進行し、常務理事を専務理事の連携のもとで、よりスムースな世代交代が出来るように決まったことは、これからの商店街活動の明かりとなりそうです。
また若手会の報告では、石野勝嗣次期会長予定者が話すなど、新しい息吹が感じられたことは何よりも嬉しいことでした。