[05月22日(木曜)] 多治見市ながせ商店街へ無線LANの視察
この新年度に、金沢市の補助事業「頑張りまっし商店街支援事業」の一環として、iPODtouchなどの普及を睨んだ『公衆無線LAN』事業が認められ
NTTの技術のメンバーと詳細を煮詰めていたところ、
この岐阜県多治見市のながせ商店街振興組合で、無線LANシステムを稼働させているとの情報を得
さっそく連絡を取り、お忙しい理事長さんにお願いして、今回の視察となりました。
商店街の中にある市民活動交流センターに、関係者が集まり情報交換が始まりました。
美濃和理事長だけでなく、無線LANにかかわった担当理事の方
さらに多治見市役所の産業観光課の担当者、TMO、関係銀行の方々までも集まって頂き
こちらも、金沢市役所商業振興課の担当者、NTTの技術者2名の4人が揃い
商店街の成り立ちから現在の無線LANに至るまでの総合的な話し合いが出来、出張してきた甲斐がありました。
会議も一段落し、約400mの商店街を実際に見て回ることになりました。
商店街事務局のある建物に来ると、メインルーターのためのアンテナがさりげなく立っており
そうしたことを主眼に出張って来た私たちには、おおいに興味ある形に映ってきたものです。
実際に無線LANを構築したパソコンに詳しい時計宝石店に入ると
そこにはパソコンと無線機器が置かれてあり、表からだけでは気付かない商店街の姿が目に入り
ちょっと緊張する一瞬でした。
iPODtouchを使って見ると
ほら、ちゃんと電波を受信しています。
いくつかに別れているチャンネルが、移動する私たちに合せて切り替わって行き
インターネットにアクセスすると好きなページへ飛べるんです。
NTTの技術も、ノートパソコンを出して電波の指向性や強弱をチェックしましたが
実用的なレベルに達していることに感心させられました。
ただ、現状ではパスワードが掛かっており、商店街に氏名を登録すればパスワードを教えてもらえるとはいえ、
それを煩雑と考えるのか、利用者の伸びが今一つとか
私たちにとっても、ひとつの課題として残りました。
無線LANと同時に行なった監視カメラシステムも商店街の中に備えられており
金沢と違った視点の事業があることを知りました。
上を見上げると「河童」のマスコット・タペストリーがあり
河童にちなんだ像や公園もあり、楽しい雰囲気にもさせられました。
聞くところによると、この「河童」は多治見市の名物である"うなぎ"と掛け合わせて『うながっぱ』と名付けられているそうで、なかなか味わいのあるものでした。
ひるがえってみれば、それぞれの商店街の成り立ちがあり、活性化の方法に定石はなく、それぞれの地域の特性を活かした街造りこそが大切なこと
今回のように尾張町を離れて、別の視点で物事を考える人たちに会えたことで、また一つ、「街創り」の奥深さを知らされました。
これから金沢に帰り、今日の体験を貴重なベースとして『尾張町公衆無線LANシステム』を完成させたいと思いました。
多治見の皆さん、お忙しいところ、本当にありがとうございました。