[6月18日(水曜)] 四十万校区西会館で専務理事が「商い文化」について講演
「商い文化」を提唱する尾張町は、ごく一般的な売出しだけをしている商店街と一線を画しているためなのか、ちょっと変わった依頼も来ます。
今回のように、地域の社会福祉協議会からの講演依頼もそうです。
中には、商業者同志の販売戦略についての講演をされている処もあるのでしょうが、この依頼は「文化」という観点から来ている点が明らかに違います。
商いの原点は、人様のお世話と生活の便利さを手伝わせて戴くことから始まるものですから、尾張町らしいともいえます。
タイトルも「加賀百万石を支えた女たち....女性上位だった前田家と金沢の町創り」と、ぐっと身近なテーマとし、
前田家が先祖代々眠る野田山墓地の墓の配置が、五代目まで藩主より奥方の墓が上位の位置にあることの不思議と、
金沢を流れる二本の川が女川(浅野川)・男川(犀川)といわれながら、掛けられている橋の本数の違いから来る前田家の隠された対外戦略
あるいは朝鮮半島にあった渤海国との交易から発生した環日本海文化の発生過程と、それに付随した仮説(専務理事の独断ですが)として、人的交流から生まれる混血美人が一県置きになっている理由、
締めは、商いの意味、そしておもてなしの心の神髄とは何かを、お抹茶の世界を通じて話しさせてもらいました。
話が、前田家の隠された戦略と女性の地位、商いと文化の意味、加賀美人の由来、茶道などの芸能についてと、一見無関係なものを結びつけることで新鮮な感動を得られたようです。ありがとうございます。