[10月01日(水曜)] 名古屋市荒子小学校の修学旅行8
お互い無理をせず、一時の派手さよりも長く続くことをこそ心がけましょう!
の合言葉に、今年も167人の荒子小学校の6年生生徒が、修学旅行で金沢の味噂蔵町小学校に来ることになりました。
歓迎のポスターを校長先生と教頭先生の二人で三階の窓の外に貼る作業には、尾張町の私も少し手伝わせてもらいました。
それぞれの小学校が、一昨年・昨年と続いて百周年を迎え、今年はプラス1年の新しい出発の年にふさわしく、妙な気負いも持たない手作りの姿勢に心温まるものをはや感じさせられました。
バス6台に分乗してやって来た荒子小学校の生徒さんたちは、予想に反して揃いの法被を着ての訪問
濃い生地の背中に「"荒"の字を真中にあしらった梅鉢の前田家の紋」を背負った生徒さんたちが、次々と味噂蔵町小の「"味"の字を真中にあしらった梅鉢の前田家の紋」の玄関に入って行く
こころのつながりをはっきりと覚えるよう。
交流会は、主役の生徒たちが体育館に貼った手作りの交流集会のプログラム通りに進行し始め、
私たちは、生徒たちが作り上げる「思い出創り」に立ち合っているような気持ちにさせられていました。
生徒達の生徒達による生徒達のための交流集会は、味噂蔵町小学校の代表からの
「ようこそ荒子小学校の皆さん、今日お会い出来ることを楽しみにしていました」の歓迎挨拶から実際のスタートを切り、
早速、練習した宝生流謡曲の「鶴亀」を謡うことで、金沢の文化とこころを伝えました。
交流を始めてから三代目になる荒子小学校の金田幸人校長先生から挨拶があり
地域の歴史と文化の大切さと、それを実行している味噂蔵町小学校と荒子小学校の交流を今後も続けて行きたい、行くべき!
との嬉しい挨拶もあり
引き続いて荒子小学校の生徒達から、学校紹介と環境取り組みについての寸劇があり、
いよいよ揃いの法被姿での「前田利家音頭」が体育館一杯に広がって踊られると
交流集会の盛り上がりは一段と熱くなり出しました。
興奮冷めやらぬ中、味噂蔵町小学校の織田静代校長から歓迎の挨拶があり、
荒子の皆さんには、いつでも金沢に来ていただきたい
ただ金沢は小学校の修学旅行は県外へ行けないシステムになっているけれど、個人の立場では、こんなに親しく交流させてもらっているので、いつでも荒子へ行きたい気持ちです。
今日の思い出を大きくなってもずっと持ち続けて行って欲しい。
熱い挨拶に続き、尾張町商店街の石野専務理事として
地域と、人のこころが輪になる交流を続けてきたことと、この26日の中川区民祭りでの再会を願う挨拶をさせてもらいました。
思えば、「母校」という言葉がありますが、等しく皆んなが最初に持つ母校は地域の小学校ではないでしょうか。
この最初の母校で、自分の生まれ育った地域の歴史と文化を、名古屋・荒子と金沢の交流で生体験し、地域を超えた友達を作り会えることは、人間として大事なこころの価値観を根づかせることになる、と思うのは私だけでしょうか。
そんな大人の思いとは別に、式典が終わると生徒達は、体育館一杯にそれぞれのグループの輪を作っての交流会です。
お互いの挨拶が済むと、それっとばかりに恒例の「めった汁」に行列、行列....
たちまち鍋が空になり、用意した次の鍋もまたたくまに減って行く
細かい理屈の前に、食べ盛りの生徒達は、まず良く食べて発育することが第一なんでした。
食後は、兼六園・21世紀美術館・尾張町などをグループ毎に回る予定になっているとか....もっともっと仲良くなって行って下さい。