• [02月24日(火曜)]
  • 尾張町総会
  • 二日会を通って商店街振興組合の総会が、山田会長議事のもと光画社を会場に参加者約10名・委任状36通の下で行われました。
    今年の概要は
    秋から以降、一転にわかにかき曇りどころか、にわかにどしゃ雨が降り注いで来て追い立てられるような年の瀬を迎えた今、成すべきことを失うほどの衝撃が通り過ぎています。
    アダムスミスの「国富論」に始まる資本主義経済の大きな試練の時期が来ているといっても過言ではないでしょう。"見えざる神の手によって経済は成長を続ける"という出発点は、マルクス「資本論」による物質主義、ケインズ「一般論」による管理経済のうねりを経て、世界経済の様相にまで発展して来ていた昨今、アメリカ発の恐慌が世界全体を覆うとしています。ちょうどオリンピックが終わったばかりの中国も、ほぼ時を同じくして目標が無くなって失速し始めています。
    周りを見回しても良さそうに見える兆候がなく、危機意識を高めた企業は自己保存のために、内部留保を確保しつつ一番大きな人件費を削ろうと派遣社員から正規社員にまで首切りを敢行させ、世論の批判を買っています。けれど誰がこれを咎められましょう。まず基盤がなければ明日のための発展がないのですから、そのための苦渋の選択と言われてしまえば返す言葉が見あたらないわけです。
    わずか半年前までは、わずかに希望の灯は燃えていたのに、あまりに肥大しすぎた経済は、世界を一つにすることで、何かあると世界同時に物事が起こるようになってしまったのでしょうか。
    ただ、ここで言えることは、資本主義の黎明期の実体のあった経済と違って、アメリカのサブプライムローン問題などは、完全に実態の無いマネーゲームから物事が始まっていることです。それに対して、私たちのささやかな"商い"という行為は、少なくとも目に見えるお客様の幸せのために仕事をさせて戴く!という実態に裏付けられた商売を培って来ていることです。この実態の積み重ねが"信用"を築き、その継続が老舗としての価値を高めているのです。
    どしゃ降り景気の中で何が救いかと問うとき、この実態のある『お客様のために』という姿勢を実態を持って貫く限り、尾張町に明日はあると思いたいのです。跡継ぎもいます、皆で頑張って行きたいと願いつつ、今年一年の活動報告をさせていただきます。

    この後に
    第1号議案 平成20年度事業報告及び決算報告の承認と監査代表の監査報告
    第2号議案 平成21年度事業計画案及び予算案の承認
    第3号議案 役員改選
    第4号議案 小冊子出版事業
    第5号議案 若手会の報告
    第6号議案 その他
    と専務理事の司会で議事を進行し、
    特に3号議案では、尾張町らしく鈴木副理事長が時期理事長に決まり、前理事長以外全員が理事として残るというスッキリした形となりました。
    新生尾張町は生まれ変わったばかりですが、これからも宜しくお願いしたいと存じます。